第6回 古道 寺尾道を行く 2024 02 17

雑学お散歩学会

「寺尾道」の由来は、 戦国時代、 寺尾城主の諏訪馬之助が馬術が不得意だったので、 寺尾稲荷に日夜祈願したところ 乗馬が上手になったそうです。その噂を聞いて、馬上安全と馬術上達の祈願に各地から参詣する武士が多く、江戸 時代になると、江戸からの参拝客が多く訪れる名所となったそうです。 東海道からその寺尾稲荷に向かう道が 「 寺尾道」 となりました。
今回は、その寺尾稲荷と寺尾城跡に近い馬場花木園からスタートして、 旧東海道に繋がる古道の寺尾道を散策しま した。そして、中南米から鶴見に移住された方々もご参加頂いたので、 ガイドテキストは、日本語・英語・スペイン語と ポルトガル語のテキストも用意して、簡単多言語会話レッスンとして、 日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語で挨拶 をしてスタートしました。

梅が咲き始めた馬場花木園を散策しました。 古民家としだれ梅の前で参加者との記念撮影を行いました。 そして、こ のお散歩会恒例のクイズの第一問をここで行いました。


・馬場花木園から少し歩いて坂を上がった先に在る寺尾稲荷。 今回のメインとまる場所です。 案外とこじんまりした祠 で、他に訪れる人はいません。 かつては多くの人で賑わったのでしょう。
急な坂道を上がって、 寺尾稲荷に日夜祈願した諏訪馬之助がかつて治めた寺尾城跡に向かいました。
この辺りの最も高い場所に在る山城です。 今は、住宅が建ち並び、当時の面影はありません。 かつては、この辺り迄 海が拡がっていたのだそうです。 当時の様子を妄想しながら、 当時の人達の暮らしを想像するのも史跡巡りの 愉しみのひとつです。

今来た坂道を下り、水道道路を歩いて水道配水塔に向かいました。 この水道配水塔は、 寺尾地区の高台に水道水 を配水する為に造られました。 現在は、 ポンプで配水されるようになり配水塔はその役目を終えましたが、 寺尾地区の ランドマークとして保存されています。 今回の参加者の方の多くは、 今回、初めてこの水道配水塔を見たそうです。 鶴 見区に住んでいても、案外と知られていない歴史的建造物のようです。

・「水道道路を通って国道1号線に架る響橋を渡り、「古道寺尾道」を下ってレアールつくの商店街へ向かいました。 此処迄の道筋には庚申塚が何か所も在り、古い道である事が分かるのですが、 響橋を渡ってからつくの商店街に出 る間の道筋がよく分かっていません。 で、 今回は、古道の特徴である尾根道に一番近いと思われる幸運坂から諏訪 坂を経由してつくの商店街に出ました。 そして、 三角の交差点を渡り、 本来の 「古道寺尾道」に沿って東海道に出たい のですが、その道は、現在はJRの線路で途切れてしまっています。 なので、 鶴見区役所に向かう道を通り、JRの ガードを越えた先から斜めに曲がって、 東海道から分岐して寺尾稲荷の向かう寺尾道の碑の前迄歩きました。 最後は、東海道を歩き 鶴見川を越えて鶴見市場に在る香港料理のレストランでランチを皆さんで頂きました。 

今回は、多文化共生の街鶴見にふさわしく、 日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語を話す方々とご一緒に散策する 事が出来て、鶴見の歴史や各々生まれ育った場所の事など知る事が出来ました。 また、楽しい会話と美味しい料理を頂きながらのランチのひとときを過ごす事が出来ました。

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